「うっわぁ…」
食事会が開かれている広間は、豪華な装飾が施された大きな場所だった。
予想を遥かに越えた豪華な食事会に、エステルは唖然とした。

「エステル、行くぞ。」
カムイはエステルの手を取り、どんどん前に進む。

会場にいた人がカムイに気付くと、みんな一斉に道を開けた。
その道を、カムイはエステルを引いて歩く。


みんなの目は当然エステルに向くわけで、その視線にエステルは泣き出しそうになっていた。