その時......


「バカっ、アホ亜美。バカ亜美。」


そう言ったのは莉羽だった。


「莉羽...」
「心配かけんなバカ。」


は??
シンパイカケルナ??

なんでうちが莉羽にそんなこと言われてるの?


そう思った途端に亜美は抱きしめられた。



「......そんなんでも女なんだからな。」



耳元で囁かれ亜美はくすぐったかった。

でも、その低くて重いでもほのかに甘く優しさが含まれた不思議な吐息に亜美は魅了されていた。


「じゃあな」


そう言って莉羽は離れてしまった。




ーーーーーーいやだ。