「そっかぁ!先生さんきゅ☆そだ、先生のメアド教えてよ!!そしたら塾以外でも話せるし!オレの話聞いて〜」
もちろん断る理由なんてなかった。だからメアドを教えた。
でも、少し残念だった。多田さんにはメアドを聞くのに悩んでも、私にはこんなにあっさり聞いてくる。
私は彼の好きな人ではないから当たり前なんだけど、なぜだか寂しい気持ちになった。