私はまだ浜野君とデートしてないことに気付いた。
地元じゃ見つかったら困る。だけど、遠出といってもどこへ行けばいいのかわからない。何より、浜野君と予定が合わない。
なんとなく不安が募っていた。よく考えたら、面と向かって「好きだ」とか言われてないし、何もしてないし。
私は絶対にデートしてもらおうと心に決めた。
そこで絶対、手を繋いでやると勝手に誓った。
別に欲求不満とかそんなんじゃない。そんなんじゃないけど…
やはり、歳が歳なだけに焦りは感じていた。
私はキスはおろか、好きな男の子と手さえも繋いだこともなかった。
こないだのハグは本当に奇跡だったとしかいえない。 なんとしても浜野君を自分のそばにおいておきたかった。