電車に乗ると、終電前ということもあって満員。



自分の体を支えるのに一苦労していると、



「こっちに体重かけろ。しんどいだろ。」



そう言ってくれたからお言葉に甘えて洋平さんのほうに体重をかける。



満員電車ということもあって、ほぼ抱きしめられている状態。



ああ、絶対ドキドキの音聞かれてる。



そう思って上を見上げると、洋平さんが気付いって私のほうを向く。



「なんだよ。」



そう言って笑う姿に大きく胸がときめいた。