「てか、私が腐女子で、本当にいいの?気持ち悪くない?」

「うん!全然!むしろ教えてくれたのが嬉しい!」

変なやつ。昔から、仲がよかったって言っても、ほとんど覚えてないんだよね〜。慎吾くんは、よく覚えてるなぁ。

「あっそ。あ、タクミだ!かっこいいなぁ!」

一つのアニメのキャラクターを取って、目をキラキラしてたら、慎吾くんが、ムスっとした。

「僕より、その人形がいいの?」

「なに?嫉妬なの?」

「うん。」

「えぇー。どっちも同じぐらいかっこいいよ。」

「!」

慎吾くんは、驚いた顔して私に抱きついた。

「うわ!なに?!」

「沙羅ちゃんから、かっこいいって言われた。嬉しい。」

そんなに嬉しいかったの?!

「別に。モテてるから、みんなかっこいいって思ってるよ。」

「えー?そんな事「あるから」はい。」

なんだか、楽しいな。なんてね!

「それより、離れて。苦しい。」

「もう少しこのままがいい。」

はぁ?

「はぁ。しょうがないなぁ。」

周りの視線がいたいよ。



やっと離してくれた。

ギュッ

ん?

手を見るとなんと、慎吾くんと手を握ってるじゃないか。

「え?なに?」

「いや、僕がこうしたいから。」

「だからって、なぜ手を握るの?」

「いいじゃん。減るもんじゃないし。」

「そうだけど……。はぁ。まぁいいか。」

そして、ショッピングモールを楽しんだ。

「あ!そろそろ時間。お母さんくる。」

「そうだね。また、明日だね。」

悲しそうにしている、慎吾くん。

「はぁ。よしよし。明日ね?」

「うん。明日。」

そして、わかれたのだ。