「あー!遅刻する!いってきま~す!」
私は勢いよく家を飛び出た。

「美乃里 お弁当!」お母さんの言葉を聞かず
そのまま学校まで走っていった。

ーーーーー高校1年生
神崎 美乃里

「美乃里 お前なんで走ってんの?」

「あ、奎太!遅刻するからに決まってるでしょ!」

ーーーーー高校1年
佐々木 奎太

「いや、お前 時計みた?」

「時計?」

奎太がスマホの時計を見せてくれる。

「7時半... いつもより早いじゃん!」