ガラガラとドアが開ける。
「あ、2人ともおはよー。」
「ねっちゃんおはよー。」
「寧々おはよー。」
ねっちゃんこと萩野寧々が英語の予習をしながら言った。
ねっちゃんはとても頭がよくて、私が来る時は大体何かしらの教科書を開いている。
「あ、そうだ。私予習やってないわ。ねっちゃん、写させてください。」
拝みながら私が言うとねっちゃんは呆れた目をした笑いながら言った。
「いつもやってないじゃん、やる気ないでしよ?」
「逆に私にやる気があると思う?」
「いや、ないね。」
「でしょ?じゃあ写させて。」
「10分で出来る?」
「できる。」
そういうクソみたいな会話をした後ねっちゃんはしぶしぶノートを差出してくれた。
「ねっちゃん神だわ、ありがとう。」
そう言ってねっちゃんの2つ後ろの席に座って自分のノートとねっちゃんのノートを開いてとにかくいろいろ書いた。
5分たって3ページ分の予習をした。
よーし、これで今日は大丈夫。
するとうしろからぺしっと叩かれた。
「いでっ。」
「おい、希望。自主ノート出して。」
叩いてきたのは1年の時から仲がいい男子の平野輝樹だった。
「今から出そうと思ってたんだよ!」
「なら、出せや。」
笑っていう平野にノートを渡した。