「それじゃあ、描いた絵をお互い見せ合って交換しろ〜。何を想ってたかは別として相手が描いてくれた絵だ、大切に持って帰るように。」
クラスのみんなが「何だこれ!」「下手くそー」「もっと可愛く描いてよー」など楽しそうに騒ぎ始めた。
『はい。』
泉くんが絵を差し出してきた。
私の描いた絵も差し出し、彼の絵を受け取った。
『へぇ。うまいじゃん。絵得意なんだね』
でしょう?絵には自信あるんだよ、私。
「そんな事ないけど。ありがとう」
彼の絵を見た。
衝撃的だった。
全体的に細く、薄いタッチで描かれている。
丸い輪廓に丸い目。笑った口に数本の髪の毛が心ばかし描かれている。
これは………
「……へたくそ」

