お互い何も言わずに、どれくら時間が経ったんだろう? 宏太のあの真剣な顔を思い出すと、なぜか怖くて花恋は何も話せずにいた。 時計の針がちょうど5時を指して、音楽が鳴り出す。 それを合図にしていたように、宏太は口を開けた。