桜井 深雪は学校の屋上に立っていた。

普段は鍵がかかっているこの場所に入るために鍵を壊したのは、つい3日前のことだ。


「なんか、疲れちゃったな…。」


そう呟いた独り言を聞いている人なんて誰一人いない。