私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる





『いいかげんにして、これ以上葵に何かしたら許さないよ?』



詰め寄るようにみさりんはリーダー的な子に
そう睨みつけて言う。

それでも笑っていたその子は


『ていうか、第一あんたがルイ君に近づくからそんなことされるじゃないの?』


みさりんの後ろに立ってた私に向かって言った。

さっきまで笑っていた顔は
今度は私に向かって睨みつけていた。


いきなり言われたもんだから
ドキッとしてしまう。


『それは、、』


喉に言葉が突っかかって上手く出ない。

怖い、、。

あれだけぶつかったり気にせずルイ君に
話しかけたりしてたのにこんな時に
怖くなってしまった。

情けない、、。



『ルイ君さぁ、嫌いって言ってんのあんたのことだけだよ?わかってる?』


フッと鼻で笑うその子は続けて


『そんなに嫌われてるなら諦めなよ、優しいルイ君がそこまで言うんだから。可哀想だから忠告してあげる』


そう言った。

周りのファンの子達もクスクス笑ってる。