振り返るとやっぱりルイ君が立っていた。
目が合うけどすぐに逸らされた。
どうしたの?
そう聞く前に
『気をつけて、、帰れ』
それだけ言ってさっきよりも
早いスピードでルイ君はドアを閉めて
また家へと戻っていった。
固まる私。
リピートするルイ君の言葉。
ええっと、、
気をつけて帰れ
って言ったんだよね。
ルイ君が?
私に?
『えぇ、、嘘だぁ』
つい口に出てしまうくらい衝撃的だった。
幻覚?
あまりにもルイ君が好きすぎて
私の妄想が幻覚として現れた?
いやいやいや、、さすがにそれはねぇ。
ないよね。
だとしたら本当にルイ君が私に向かって、、
『嬉しすぎる、、、』
周りから見れば独り言呟いてる
やばい奴だと思われるかな?
人が居なかったのが良かったけど。
数分その場を動けなかった私は
とりあえず帰ろう。
帰ってもう一回噛みしめよう。
そう決めてようやく家へと帰りついた。

