私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる




『ルイ君?』



『、、、っ。じゃ。』


一瞬。目があったルイ君は
少し目を丸くさせてパッと逸らしてしまった。



『待ってルイ君っ』


『、、』


振り返らないけど足が止まる


『ルイ君、お友達になって?』


お決まりの言葉。
これを言わないとせっかくのチャンス。


『断る』


それだけ言って家の中へと入ってしまった。



んー。



なんだったんだろう。


さっきのルイ君の顔、、、。


目を丸くさせてた顔。


新鮮だった。


また一つ表情GET!



なんて理由は分からないけどまた違う
ルイ君を見れたことが嬉しい。



その場所から立ったまま感動に浸ってた
私はやっと足を動かした。



『山川、、、葵!』


フルネームで呼ばれルイ君の家から
少し離れた私はすぐさま振り返る。



だってルイ君の声だもん。