私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる



『例えば?』


『ルイ君って私のこと嫌いなのにちゃーんと答えてくれるじゃない?聞いてくれるし。』


目が怖かったりするけどね。


『それにファンの子達が離れないのもルイ君が優しいからきっと人としても魅力があるんじゃないかな?
常に笑顔で接してるところもすごいと思う。』


私だったらきっと疲れてしまう。

もてはやされることに慣れてないからそう思うのかもしれないけど。



『あとは、、さっきの笑顔もルイ君の本当の笑顔の気がしてドキッとしたの!可愛かったって言ったらおかしいかもしれないけど』


隣で黙って聞くルイ君に私の口は止まらない。

ルイ君のことだったら永遠に喋ってられる気がする。




『家、着いた』



ペラペラと喋り続ける私の話を割るように
ルイ君は家の前で止まりそう言う。


パッと横を向くと確かにルイ君の家。


気づかないくらい喋り続けてたのか、、。



『あ、ほんとだね』



『、、、』



なぜか黙ったままのルイ君。

それにまぁいつもの事なんだけど
目も合わせてくれない。