私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる





放課後、部活へ向かうみさりんを見送って
帰り支度。



朝言われたトナカイも可愛いの
その意味の余韻に浸りながらまた顔がにやける。



『山川!』



後ろから呼ばれ帰り支度の手を止めて
振り返る。



『谷梨君?どーしたの?』



ニコニコと私を見てる谷梨君。


『今から帰るなら一緒に帰ろーぜ!』


『へ?あ、うん』



いきなりのお誘いにびっくりしたけど
続けてそう返事をする。


特に用事もないし
友達だし、断るのもなんか、、ね?



止めてた手をまた動かし帰り支度を済ませ
一緒に教室を出る。



隣で歩く谷梨君は
相変わらずニコニコと笑顔。


『最近どー?』


『どー、、とは?』


なんの話題だろう?と考えるも
答えが見つからない。



『松崎のこと』


『あ、ルイ君?』



うんと頷く谷梨君。


そういえば知ってたんだよね私が
ルイ君好きなこと。



まぁ誰でも見てれば分かるかぁ。
あんだけ騒いでたもんね、ルイ君の名前大きい声で呼んだりしてたし、、