主任の車が高層マンション
に入っ行く。


私の涙は止まる事を知らず
次から次へと流れ落ちる。


主任が助手席に廻って
ドアを開けた。


「来い…。」


私の腕を掴んで
どんどん進んで行く。


エレベーターが18階で
止まって目の前のドア
にカードキーを差し込む。


「主任…?」


「俺の部屋だ…。言っとくけど.この部屋に女を入れるのはお前が初めてだから。」


そう言ってドアを開けて
私を中に入れる。


「散らかってるけど…。」


入ると玄関の両横に部屋があり奥に入ると広いリビングにカウンターキッチン。

リビング横の少し開いた
扉からベットが見えた。


部屋の全体が黒とシルバーの家具で揃えられていて余計な物が一切無いシンプルな部屋。


一人暮らしにしては広すぎる程だった。