非常ドアを開けて
出ようとした時だった。


「仕事が終わったら颯太の
店で待ってろ。」


「えっ?」


「必ず行くから…待ってろよ。」


そう言って主任は
私の横をすり抜けて先に
非常ドアから出て行った。


後に残った主任の香水の匂い。


昨日.初めて気付いた主任の香水の匂いが.今日から私の好きな匂いになっていた。


大嫌いだったのに…。


顔も合わしたくない
と思ってたのに…。


今は…主任のそばに居たいと思っている私が居た。