天使にやっと会える…。


俺と楓の大切な天使に…。


俺は無意識のうちに颯太に電話を掛けていた。


「もしもし!!颯太か!?
産まれそうなんだ!!」


「はぁ?産まれるって…子供か!?」


「そうだよ!!楓から電話があって陣痛が来たって!!
とにかく俺.今から病院に行って来るから!!」


「俺も行く!!店の前.通り道だろ!?待ってるから迎えに来い!!じゃあな!!」


「颯太!!何でお前が…おい!!…」


すでに電話は切れていた。


「何であいつも一緒に来るんだよ…!?」


俺はそう思いながらも何かあった時には必ず颯太や恭一がいつも側に居てくれた事を思い出していた。


店の前に行くとすでに颯太が待っていた。


「なんでお前が一緒に行くんだよ!!店はどうすんだよ!?」


「心配なんだよ!!店はバイトに任せたから大丈夫だ。とにかく運転代われ!!
今のお前はテンパってるから危なくて落ち着いて横に乗ってられねぇよ!!」


そう言って颯太は俺を助手席に追いやった。


「あっ.恭一にも知らせたらあいつも営業先からそのまま病院に向かうって。」


「恭一も来るのか!?」


「当たり前だろ!!」


なんで当たり前なんだよ…。