少し待って三浦主任と地下駐車場に向かった。


「三浦主任すみません。」


「いいのよ!!観月.今日は大変だったね。まだ痛むでしょ?」


「少し…でも大丈夫です。」


三浦主任が自分の車の前を通り過ぎて行く…。


「三浦主任…?」


「付いて来て…。」


懐かしい場所へと近付く。


「………!!」


「観月…その顔もちゃんと見て
もらいなさい。自分のありのまま
を見せないとダメ…。気持ちもね。さぁ行きなさい。」


目の前には懐かしいポーズの斗侑真が居た…。


車にもたれて両手をズボンのポケットに入れて立っている。


「緒方!!」


三浦主任の声に斗侑真が顔を上げた。


「楓…!!」


いつもと違ったのは駆け寄って
私を抱きしめた事…。


息が出来ない程.抱きしめられる…。


「ラブシーンは私が帰ってからに
しなさいよね!!本当にあんた達は
世話が焼けるんだから!!」


「三浦…ありがとうな。感謝してるよ…。」


「今度.奢りなさいよ!!(笑)観月
騙してごめんね。でもちゃんと
話し合うべきよ。
緒方頼んだわよ…。私の大切な
部下なんだから今度泣かしたら
承知しないわよ!!じゃあね。」


三浦主任を2人で見送る。