座席に身を沈めて目を閉じると楓の顔が浮かんでくる…。


楓に会いたい…。


この半年間.楓の事を考え無い日なんて無かった。


何をするにも楓を思い出す。


楓の使っていた歯ブラシやお揃い
のマグカップ.楓と一緒に選んだ
カーテンやクッションカバー。


寝室に入ると楓とのツーシヨット
写真がベット横のサイドテーブル
に飾ってある。


その写真の中の楓はいつも笑ってる。


楓の全てが愛しい…。


楓…俺は今もお前の事が忘れられないんだ。


お前がもし俺と同じ気持ちならもう一度.俺にチャンスをくれないか?


やっぱり俺がお前を幸せにしてやりたいんだ。


他の誰でもなく俺がお前を世界一
幸せにするから。


お父さんの影に負けない位に幸せにするから。


ずっと俺の側に居てお前の笑った
顔を見せてくれよ。


もう一度.俺はお前に言うよ。


楓…俺の最後の女になれ。