斗侑真が本社に戻ってからも
居るはずのない斗侑真の姿を探し
ている私が居た…。


企画室のドアが開く度に見てしまう。


そんな生活が続いて…最近やっと
居ない事に慣れてきていた。


仕事が終わるとメールを打つ。


「今.終わったよ♪」


そんないつも同じ私のメッセージ
に斗侑真はすぐに返してくれる…。


『じゃあ7時に颯太の店で』


『今日は遅くなるから帰ったら電話する。ごめん。』


『今日は楓の手料理が食べたい。早く帰るから俺の家で待ってて。』


いつも返信がくる度にドキドキ
しながら受信BOXを開く。


会える日はテンションが上がり
会えない日は落ち込む。


私の生活は斗侑真が中心で動いていた。


会えると外でも人目も気にせず
抱きしめてくれる…。


会えないと仕事が終わって必ず電話をくれた…。


私が元気のない時は夜中でも車を
飛ばして会いに来てくれる。


そんな時…私は斗侑真にたくさん
甘えて…たくさん愛してもらうんだ。


斗侑真も私の体にたくさん愛の印
を残してくれた…。