「俺とお前しか持てない物だから。俺が本社に
戻ってからは先に入って俺を待っていてくれ…。]

「……私が持ってていいの?」


[楓..もっと自分に自信を持て…俺はお前に惚れてる。
今回の事だってお前と同じ気持ちなんだぞ…俺だって
出来る事なら本社に戻りたくないんだ..わかってくれ。....この鍵は俺がお前に持っててもらいたいんだよ。」



「ごめんね..私だけが寂しいと思ってた。
でも.違ったんだね。私…もっと自信持って
いいんだよね?…斗侑真ありがとう。」


「本社に戻ったら少しの間.忙しくて帰りも
遅くなると思うけど俺は必ずここに帰って来る。
楓は俺を信じて待ってて。」


「うん。待ってる。」


「今日はごめんな。いっぱい泣かせちゃったな。」


「私の方こそ我が儘.言ってごめんなさい。」


「そんな楓も俺には可愛いよ。楓…今日だけは特別。」


「……??」


「今日はお前を帰したくない。朝.送るから…。」


私は返事の代わりに斗侑真の胸に飛び越んだ。