毎日ルナの学習タイム

彼女は、浦谷葉月、34歳、独身。
オレがここで初めてこの手伝いをした時から来てくれている。
メガネをかけているが、よく見るとかなりの美人で、左目の下にホクロ、今はネイルにはまっている。

オレが何故そんなことを知っているかというと、彼女が常連だからだ。
彼女の方からたくさん話してくる。

ざっくり言うと、美人で、とても気さくな人だ。

初めて彼女に会った日のオレは、そう思っていた。

「星矢ちゃん、今日も激カワ♡今回は、フリルなんだ〜、めちゃくちゃ似合ってるわ。ねえねえ写メ撮っても良い?もうちょっとで『星矢ちゃんコレクション10000枚突破』という記念の日が来るの!あ!それと、セイちゃんデイとしては今日が初めてよね。高校生になったんでしょう。お姉さんからのささやかなプレゼント♡絶対似合うと思って、ちょっとセクシーなカラーのリボン。来週で良いから良かったらつけて。それにしてももう高校生になったのね。早いわ。でも、NO違和感!そこがいい!これからも応援してるから。じゃ、ハイチーズ!」

ものすごくおしゃべり。
見た目と反して、もはやオタクの域に入ってきている。
彼女は、一度話し始めると、しゃべり終わるまでにかなり時間がかかるため、正直に言うと……。

疲れる。

忙しい。

それでも、ここが、オレが、彼女の安らぎの場所となっているのなら。そう思って、いつも相手をしている。