「とにかく!これは店長命令です。今日もセイちゃんの可愛い姿をあたしに見せてね♡」
ドヨ〜……。
オレの体は毎週の決まりの如く、重くなった。
その後、オレはローズさんとフランさんに強引に着替えさせられ、カツラをかぶって出来上がり。
まるで地獄に落ちた時のような魂が抜けているようにしか見えない顔になった。
店の前に店長が直々に出て、『OPEN』と書かれたレトロな看板をドアにかけ、客引きを始める。
「ねえ、そこのあなた、うちに寄っていかない?」
口説きまくっている……。
いつもながら感心する。決してオレにとって、将来の良いお手本とは100%言い切れない。
だが、チェリーさんと話すと少しだけ楽しいと感じる自分がいる。
お客さんもわかるのか、意外とうちに嬉しそうに入ってくる。
「な〜に?セイちゃん」
「わっ……ビックリした。驚かさないでください!」
「だってセイちゃんがあたしに見惚れてるんだもの」
はぁ〜、とため息をつきたくなるようなチェリーさんの言葉はあまり聞きたくない。
「それより、ぼ〜っとしないの。ほら、セイちゃんの常連さんが来てるわよ」
チェリーさんが指差したところに向かって歩く。
オレの常連さん。何故オレなんかが良いのだろうか。小さい時からいつもオレはその人に会っている。
「こんばんわ、葉月さん」
「ウフ、こんばんわ、星矢ちゃん」
この人は、毎回オレのことを本名で呼んでくる。確かに長い付き合いだから、そう呼ばれていてもおかしくないが、こんな格好の時に言われると、普段の自分の姿が浮かんで、かなり恥ずかしくなってくる。
ドヨ〜……。
オレの体は毎週の決まりの如く、重くなった。
その後、オレはローズさんとフランさんに強引に着替えさせられ、カツラをかぶって出来上がり。
まるで地獄に落ちた時のような魂が抜けているようにしか見えない顔になった。
店の前に店長が直々に出て、『OPEN』と書かれたレトロな看板をドアにかけ、客引きを始める。
「ねえ、そこのあなた、うちに寄っていかない?」
口説きまくっている……。
いつもながら感心する。決してオレにとって、将来の良いお手本とは100%言い切れない。
だが、チェリーさんと話すと少しだけ楽しいと感じる自分がいる。
お客さんもわかるのか、意外とうちに嬉しそうに入ってくる。
「な〜に?セイちゃん」
「わっ……ビックリした。驚かさないでください!」
「だってセイちゃんがあたしに見惚れてるんだもの」
はぁ〜、とため息をつきたくなるようなチェリーさんの言葉はあまり聞きたくない。
「それより、ぼ〜っとしないの。ほら、セイちゃんの常連さんが来てるわよ」
チェリーさんが指差したところに向かって歩く。
オレの常連さん。何故オレなんかが良いのだろうか。小さい時からいつもオレはその人に会っている。
「こんばんわ、葉月さん」
「ウフ、こんばんわ、星矢ちゃん」
この人は、毎回オレのことを本名で呼んでくる。確かに長い付き合いだから、そう呼ばれていてもおかしくないが、こんな格好の時に言われると、普段の自分の姿が浮かんで、かなり恥ずかしくなってくる。


