「陸斗、私、話したいことがあるの。」
私たちはいつもみたいに食卓テーブルに向か
い合わせになって座った。
「陸斗、あのね…。」
18年前の今日、私は生まれた。私を生んだ
母親に可愛がられた記憶は一つもないけど、
かわりにお父さんがたくさんの愛情を注いで
くれた。物心ついた時から、ご飯を食べる時
も、幼稚園に行く時も、お出かけする時も、
いつもお父さんと一緒だった。
「お父さん!今日の誕生日ケーキ、いちごい
っぱいのショートケーキね!」
「わかってるって!めぐみちゃんの家でいい
子で待ってるんだぞ!」
その会話がお父さんとの最後の会話だった。
私たちはいつもみたいに食卓テーブルに向か
い合わせになって座った。
「陸斗、あのね…。」
18年前の今日、私は生まれた。私を生んだ
母親に可愛がられた記憶は一つもないけど、
かわりにお父さんがたくさんの愛情を注いで
くれた。物心ついた時から、ご飯を食べる時
も、幼稚園に行く時も、お出かけする時も、
いつもお父さんと一緒だった。
「お父さん!今日の誕生日ケーキ、いちごい
っぱいのショートケーキね!」
「わかってるって!めぐみちゃんの家でいい
子で待ってるんだぞ!」
その会話がお父さんとの最後の会話だった。



