その場で泣きじゃくる私の背中をさすってく
れてる。まるで、子どもをあやす、「お父さ
ん」みたいに。
「今のみいの涙はオレに向けたものじゃない
だろ?誕生日に何かあったんだろ?オレに教
えて?」
どうして。どうして陸斗はこんなにも優しい
んだろう。どうしてこんなに、他人のことを
思いやることができるんだろう。私は自分の
ことばかり守って、ずっと生きてきたのに。
本当に陸斗は全部お見通しなんだ。
この話をしたらきっと嫌われる。
きっと離れていく。でも、こんなにも優しい
陸斗には話したいって思うんだ。
陸斗を信じたいって思うんだ。
れてる。まるで、子どもをあやす、「お父さ
ん」みたいに。
「今のみいの涙はオレに向けたものじゃない
だろ?誕生日に何かあったんだろ?オレに教
えて?」
どうして。どうして陸斗はこんなにも優しい
んだろう。どうしてこんなに、他人のことを
思いやることができるんだろう。私は自分の
ことばかり守って、ずっと生きてきたのに。
本当に陸斗は全部お見通しなんだ。
この話をしたらきっと嫌われる。
きっと離れていく。でも、こんなにも優しい
陸斗には話したいって思うんだ。
陸斗を信じたいって思うんだ。



