飼い主はイジワル先生⁉︎

「先生…。体に薬を塗ってもらえますか?」

私が母と悪魔のような男たちにつけられた

傷。18年間の虐待の痕。背中、腹、胸、

太もも…。いたるところに見える痛み。先生

の大きな手が私の体に優しく触れて心まで

いやしてくれる。薬を塗り終えると、私は

「ありがとうございました。」

といい、服を着ようとした。そのとき、先生

の温かい腕に抱きしめられた。

「先生?」

私の肩に一粒の涙がこぼれた。

「先生…泣いてるの?」

「ごめん。何もしてやれなくて…」

何…言ってるの?先生はいっぱいくれたじゃ

ん…。

「先生?先生は私にたくさんの勇気をくれ

たよ。ここに済ませてくれたし、先生と今

まで当たり前にできなかったことをできた。