「おれにほれちゃった?」なんて顔を近づけ

て聞いてくるので、私は咄嗟に

「そんなことある訳…!!」

「ないの〜?」

少しドキッとした。いやいや、先生のこと絶

対好きにならないもんね!

「ほら、できたよ!」

私が1人で考えていると、オムライスができ

ていた。美味しそう。

「いただきます!」

食べた瞬間、ふわふわの卵と温かいご飯が口

中に広がった。

「美味しいです!」

「みい…なんで泣いてるの?」

先生、今はね、嬉しくて泣いてるんだよ?

「誰かと家でいることも、一緒にいただきま

すって、美味しいって言うことも嬉しいんで

す。