「うん。呼んだ。家はプライベートな空間だ

からみいって呼ぶね。」

「は、はぁー。なるほど。」

なんか恥ずかしいんだけど。

「やだ?」

先生は綺麗な顔を近づけて、首を傾げて聞い

て来た。ち、近い…。

「いえ、みいでよろしくお願いします…。」

そんなきれいな顔で言わないでよ。首傾げて

…断れないじゃん。

「みい、顔赤いよ?」

先生はいじわるに笑った。恥ずかしいよ。

まさか、先生はドSなの?

先生にしかわからないはずの答えを探しなが

ら部屋に戻った。

「みい…か。」

1人そう呟くと、荷物を置いて、エプロンを

持ってキッチンに向かった。