飼い主はイジワル先生⁉︎

「何も話さないで、弱いお母さんで、意気地

なしで…。本当にごめんなさい。」

お母さんは全てを話し終えた時、涙をボロボ

ロこぼして、ずっと頭をあげることなく、ご

めんなさいと言い続けた。

きっとお母さんは私の何倍も苦しんだんだ。

お母さんの壮絶すぎる過去と、私の知らない

現実に気づかなかったことの悔しさで涙が止

まらない。

「お母さん、話してくれてありがとう。陸斗

、少し2人で話してもいい?」

陸斗の方を見上げると、涙を流しながら、驚

いた顔で私を見たけど、すぐに優しい顔で静

かにうなずいた。陸斗が扉を閉めると、私は

お母さんに話しかけた。