飼い主はイジワル先生⁉︎

中に入ると、いつもみたいなラフな格好じゃ

なくて、スーツ姿の陸斗がいる。

「陸斗…。」

「大丈夫。オレが守ってやるから。」

その声と同時に陸斗の香りが私を包み込む。

大丈夫。私にはめぐも智くんもいる。早坂先

生もいる。誰よりも、陸斗がいる。

ゆっくり陸斗から離れると、ノックの音が

2人きりの部屋に響いた。

「どうぞ。」

ドアが開かれるとそこには、母親が立ってい

た。

私がずっと逃げていた人。

私に暴力を振るった人。

私を捨てた人。

色々な過去がフラッシュバックする。恐怖か

らなのか、なんなのか隣に立つ陸斗の袖を掴

んだ。