「みい、話してくれてありがとう。」

「陸斗、聞いてくれてありがとう。」

お互いが微笑みあった。

陸斗からもらった愛のピンキーリングをつけ

て、2人でケーキを食べた。6年ぶりのいち

ごのショートケーキはあの日よりもずっと甘

くて、美味しかった。私いま、幸せだよ。

陸斗と2人なら大丈夫。どんな困難も乗り越

えてゆける。そうだよね、お父さん。

「みい、大好きだよ。」

その夜、私たちは二度目の夜を過ごした。

次の日、幸せが顔面全体に広がりに広がって

いたらしい私は、めぐに一部始終を話して、

また、冷やかされるのであった。