「あのね、陸斗。」

「どした?みい」

柔らかな声が反応してくれる。

そう、もう一つ不安なこと。

「今の話聞いても、私のこと嫌いにならない

?」

陸斗が驚いたように目を見開いた。やっぱり

嫌いになったかな?不安で胸が痛くて、涙が

また流れた時、陸斗の細く長い指がそれをす

くい上げた。

「嫌いになんかならないよ。みいのこと、ま

た1つ知れた。また、みいのこと好きになっ

た。」

「ほんと?」

いつもの笑顔でうなずいてくれる。

「よかった。私も陸斗のこともっともっと好

きになった。」

そう言って、私から陸斗に抱きつく。