星の数より愛してる



今のあたしに、“愛してる”なんてセリフ、使う想像はできないけど。


いつかそんなセリフを言いたいと思う人に出会いたい。


“恋い焦がれる”なんて感じの恋を、体験してみたい。


ほんとは、そんな風に夢見てる。



……って、朝からなあにメルヘンなこと考えてるんだ、あたし。


絶対あれだ、昨日課題やりながら録り溜めていた恋愛ドラマを一気に見たからだ。


あたし、すぐ影響されるんだから、ほんとに単純すぎる。



「柚、おはよ!」


突然、後ろからリュックを勢いよく叩かれた。


寝不足の頭にじんじん振動する。


「おはよ……」


振り返ると、そこにいたのは親友のめいで。



「うわ、あんた昨日徹夜で課題やったでしょ?クマやばい」


ケラケラ笑うめいの目の下にクマなんて全然見受けられない。


今日も白い肌の調子は絶好調らしい。