吸血鬼の薔薇館

私はリビングへパパ・ママ・冬華・私で集まった。
「秋華、ありがとう。」
なんてパパに急に言われた。元々面倒見が良いのもあるけど、
懐かれやすい性格で相手の心を掴みやすい。そのせいか
さっきみたいに理解してもらおう事やお世話する事は簡単。
「いいえ。それよりさ、将来の事にも関わるかもしれないから
話し合おう。じゃないと…不安で不安で…」
そう、私は実際怖い。リーダーシップがあっても心は乙女で
1人ではなるべく行動はしたくない。けど、『あの時』と同じ事は
なりたくない…。
まぁ『あの時』はいつか分かるはず。笑
あ、それより話進めなきゃ。
「さっきも話したけど私は祖父達?と一緒に住んでも構わない。」
「え!?あなた、住むこと言ったの?」
「あぁ。秋華に追い詰められ…。」
「え、え、ちょ、ちょっと待ってよ。住むって?」
あ、言うの忘れてた。アハハ
「あ〜パパの家族と一緒に住むの。」
「パパのパパって…ヴァンパイア?」
「あぁ。ヴァンパイアは男だけしかいないから。」
「え!?そうなの!?じゃあ、パパのママは人間なの?」
冬華は興味を持ってパパと楽しそうに話してた。
私は私でママと会話。
「ほんとに秋華ありがとうね。秋華はママと似て相手の心を掴みやすい
方だから怖がりで個になりやすい冬華でも安心して理解出来た。
秋華には何度言っても言い足りない程有難い。」
「んーん。冬華は私しかいないと思うから。私は支えるよ。
ママの事も。パパの事も。パパとママの娘だから支える。」
「そう。ほんとに頼りになるわ。ありがとう。」
「うん。」ニコッ