吸血鬼の薔薇館

私はもう決めた。無理にでもヴァンパイアを理解してやるって。
でも冬華はまだ決めれないらしい…。
「冬華には悪いけど、パパに徹底的に話聞く。
冬華には後で教えてあげるから、部屋で待ってて。」
「え…う、うん…。」
「じゃあね。」
冬華と私は離れ、冬華は部屋。私はパパと私の部屋に来た。
「パパ、何で外が暗いのかとか環境ががらっと変わったのか教えて?」
「あぁ。教えるさ。俺のお父さんからの連絡だと思う。」
「は?連絡?」
「あぁ。戻ってこい。そういう連絡だと思う。」
「戻ってこいってどういうこと?」
「本当は福岡県の〇×区にヴァンパイア城があるんだ。」
「なんか、島が少し離れてるんだっけ?」
「あぁ。そこに俺のお父さん達があるんだ。」
「行かないの?」
「多分、城に一緒に住んでくれって言われると思う。」
「私はもういいもん。パパの事ちゃんと知る機会だし。」
「そっか…ありがとな。」
「問題は冬華って訳なの?」
「あぁ。ママはだいぶ前に秋華と同じような事言って理解してくれた。
けど、冬華は…。」
「じゃ、私が冬華に話してみる。」
「あぁ。ありがと。今日中に行く訳じゃないから
ゆっくり理解してもらって。」
「うん。分かった。」
そして、私は冬華に理解してもらおうと部屋に行く。
私も本当は現実じゃないようで混乱してる。
けど、私がしっかりしないと冬華やママを支えれない。そう思った。