世界でいちばんキミが好き。




中学からみなれたこの光景。


ため息をつきながらも、ぜったいにニコをおいていったりしないところは、ほんとうにやさしいと思う。


てか言われてみれば、教室に女子がいない。


男子は今日は先生の都合かなにかで体育から保健に変更になっていたから、全然きがつかなかった。


「なにしてんだか……」


そのまま、ニコは教室からつれだされていった。


ほんと、ぬけてるっつーか、なんつーか。


あんなだから、ほっとけねぇんだよ。


「天、俺らも授業はじまるぞ」

「あー、つぎサボる」

「はぁー……。ニコちゃんがいないときはまいかいサボってさぁ。留年してニコちゃんの後輩になっても、俺しらねぇからなー?」


蛍のことばが、俺の胸につきささる。


ニコの後輩とか……






いろんな意味で嫌だわ!