世界でいちばんキミが好き。




「おい」


ニコのうしろ姿をみつめながらひとりそんなことをかんがえていると、横から声がきこえてきて、俺は顔だけをそっちにむける。


いちご味のポッキーに負けたひとが俺をにらんでいた。


「俺、ニコちゃんとはなしてたんだけど」

「だから?」


俺がみおろすと、先輩はくやしそうに「チッ」と舌打ちをする。






「アイツ、俺のなんで」


先輩にそれだけつたえると、先輩に背をむけて教室にはいった。