「ニコ」
きづけば廊下にまででてきているこんな俺にも嫌になる。
「天ちゃんっ!」
俺がニコのなまえをよぶと、きまってニコは笑顔になる。
「蛍が、ポッキー食べなよって言ってるけど?」
「えっ、ほんとぉ!?なに味?いちご!?」
フッ……瞳だけじゃなくて、顔全体がキラキラしている。
「もちろん、ニコの大好きないちご」
そのことばをきくと、ニコは蛍のなまえをさけびながら教室にはいっていった。
いままではなしていた先輩には目もくれず。
きっともう、存在すらわすれていると思う。
高校生にもなっておかしでつれるとか、この先心配なんだけど……。
まぁ、つってるの俺なんだけど。



