「天ちゃんのバカぁ……」 今度は、俺の胸に顔をうずめて泣きだす。 とりあえず、ニコの背中をやさしくさする。 「だからね、教室にもどっていちごオーレ飲んでからまた天ちゃんにキスしたの」 さっきでていったのも、2回目のキスがいちごの味だったっていう理由もなっとくできた。 かわいすぎだろ、ほんと。 「べつに、いちごじゃなくていいじゃん」 「だめ!ぜったいいちごなのっ!」 どんなこだわりだよ。 「タコさんかわいそー」 しょうもないことで、ニコと言いあう。 だけど、それすらもたのしいと思える。