「……えっと、あの……」
俺の顔をチラチラみながらモジモジする子をみていると、さっきまではなしていた美月とは全然ちがっていて、いろんな子がいるんだなって思う。
「あ、あの……好きです!好きなんです、ずっと。永登くんのことが……」
目の前で、目をギュッとつぶっているこの子をみると胸がいたむ。
しってる。勇気をだしてくれたこと。
俺も昨日そうだったから。
まぁ、俺の場合、まったくつたわってないけど。
きもちがわかるからこそ、どんな返事をしたらあいてが傷つかないかをかんがえる。
だけど、俺のこたえはひとつしかなくて。
「ごめん……。俺、好きな子がいる」
ニコの顔を思いだす。
ずっと好きで、
だれにもわたしたくなくて、
だれにもみせたくなくて、
ニコを想うと、胸がくるしい。
それだけ俺はニコを好きなんだなって、あらためて思う。



