世界でいちばんキミが好き。




1歩、1歩、俺にちかづいてくる女の子を、俺はただみつめる。


俺の前にくると、足をとめてみあげられる。


「っ……あのっ!はなしたいことがあります!

ここだと廊下からまるみえなんで、そっちでもいいですか?」


そう言って彼女がゆびさすほうは中庭。


俺らの学校は、わたり廊下をはさんで右側にグラウンド、左側に中庭がひろがっている。


中庭には、木でつくられたテーブルとイスがいくつもおかれている。


だから、昼休みに中庭でお昼を食べる生徒もいるけど、この時期はさむいからっていう理由でみんな外にはでてこないからか、いまは中庭にはだれひとりいない。


「まぁいいけど」


それだけ言って、その子のうしろをついてあるく。


その子の足がとまって、俺もあるく足をとめると、クルッとこっちにふりかえられる。