世界でいちばんキミが好き。




「その口なに」


ふだん、なにもしなくてもニコのくちびるはぷるぷるしてるのに、なにかをぬっているせいでよけいにぷるぷるしている。


「あっ!これね、みーちゃんがぬってくれたの。“グロス”って言うんだよ」


かわいい?って、首をかしげてきかれるけど、かわいすぎてやばい。


さらに、体育だったせいか、ほほが火照っていて色っぽい。


いろいろとやばいんだけど……。


「ニコにそんなの必要ないよ」


ニコのくちびるについているグロスとやらをゆびでぬぐってやって、首があらわになっている原因であるシュシュは、やさしくはずしてニコの手の上にのせる。


「で、美月はどこ」


天ちゃんパパみたい、っていうニコのことばを無視して俺はきく。


まぁだいたい予想はつくけど、いちおう。


「たぶんまだ、体育館の更衣室にいると思うよぉ!みーちゃんメイクをなおしてからくるから、いつもさいごのほうなんだぁ」


ニコのことばをきき、教室にはいるように言って、俺は美月のもとへむかった。