唯、相当暴れたな。

てか、まだやってんな。

わけわからん罵声が聞こえるもん。

ちらっと見てみると。

ふわふわの私と同じミルクティー色の髪の毛に、背が高くて二重でキラッキラのお顔のお兄様が暴れまくってます。

後ろにはダルそうに唯のお仲間さんの一人、綺羅(きら)の姿が。

綺麗なブラウンの髪でそれはそれは男前なチャラ男です。

前はそんなことなかったんだけどな。

ちなみに私の元カレです。

今となっては消したい過去だね。

まぁ、こっぴどくフラれましたから。

その横にはさらに二人。

日向(ひゅうが)と禅(ぜん)。

日向はメガネが知的に見せるアイテムだからって、いつも伊達メつけてる胡散臭い男。

腹黒い上にいつもパソコン触ってる機械に強いオタク。

禅は名前の通り、寺の息子。

厳つくて、本職の人にも間違われるけど、すごく優しくて一番まとも。

禅自体はキライじゃないけど、唯の友達ってことでアウト!

私は誰とももう関わりたくない。

「あっ!萌琉ー!って、何手首につけてんのっ?!」

目敏く私を発見した唯が突進してくる。

「何それっ?!手錠じゃないかっ!萌琉似合うな、可愛いぞ。ちょ、写メ写メ!」

ド変態でました。

助ける所か写メって…!

「唯、オレにも送って。」