そうして、だんだん綺羅のこと、唯のせいで散々イヤなめにあったことも忘れてきた頃。

台風のような御一行がやってくることを、母から聞いた。

やっぱり四人で来るらしいので。

会いたくなかった私は…さっさと逃げた。

唯達が帰ったら戻るつもりで、フランスに友達と行き、そのままヨーロッパを転々とし、かなり充実した毎日を過ごせた。

もちろん、ケータイは置いていった。

母がそうしなさいって言ったから。

ついでに唯と綺羅に説教しとくって言ってた。

今はまだ会いたくないことも、伝言として残しておいた。

四人が帰ったら私は家に戻る予定。

だから、定期的に母に電話して、現状を聞いていた。

アイツら、1ヶ月も粘りやがった。

大迷惑!

いい加減、解放してください。

あと、夏休みが終わったら、新しい恋をしてみようと思ってる。

早く新しい恋がしたい。

それは日に日に強く思うようになっていた。

淋しいと思う気持ちがそうさせているのかな?

自分でも謎だけれど、早く綺羅を忘れたい気持ちは強く強くあることには間違いなかった。