大嫌いな兄とその仲間達

「きゃー!東のトップ四人揃ってる!唯せんぱーい!」

「綺羅先輩カッコいいっ!また隣に前とは違う女の人いるけど!」

「日向先輩も禅先輩もカッコいいよね~!」

騒ぎになるんだから、終わり頃に入ってくんじゃねーよ。

ハゲ散らかした校長がツルッツルになったら、お前らのせいだからな!

収集つかなくなってるじゃん。

かなり口が悪くなる私。

「こりゃ、式の続きなんてできなくない?」

織ちゃんがバカ唯達を見ながら、ため息を吐く。

『じゃあ、もういなくてもよくない?教室いこ。』

「そうだね。見たくないものもあるだろうしね。私がキレそう。」

織ちゃんの鋭い視線は、綺羅に向かってる。

『私は慣れたよ。もう3ヶ月たったし。』

強がりな私をどうか見破らないで。

もう…じゃない。まだ、3ヶ月なんだよね。

まだ胸がジクジクと痛むのよ。

苦しくて眠れない日もあるのよ。

綺羅のバカ。

早く忘れたい。