そう言うと、リーナはさっさと自分のを完成させた。

「終わったから、手伝ってあげる」

「はえーな」

「えっへん。なら、レイトのかして」

「はい」

俺の作りかけのブレスレットをかすと、さっさと綺麗に完成させ、俺は唖然としていた。

「は~い。完成!」

「リーナは、こういうの得意なのか?」

「うん、でも失敗すると、したくなくなる」

「あ、言ってたなそんなことだから作りたくないって言ってたのに、結局作ってるよな」

「あは、そうだね。あ、そうだこれに魔術かけとこうよ!相手を必要としてる時にブレスレットのパズルが光るっていうやつ、で、相手がやばい時は、この糸が切れるの。ならかけるね」

「おう。便利だな」

リーナは、何やら難しい言葉を発するとブレスレットが光った。

「はい!出来上がりー!」

俺は、綺麗に出来たブレスレットを腕に当てると、自然に糸が繋がって結ばれた、俺はびっくりして「うぇ?!」と、間抜けな声が出る。

その隣で、笑うのを我慢しているリーナがいた。

俺は、恥ずかしくなってうつむいた。

「ぷっ、アハハハハ」

「な、なんだよ」

「いや、だってびっくりして変な声出すんだもん、アハハハハ」

「い、いやだって、勝手に繋がるとかしらんだもん」

「まぁ、それは置いといて、そのブレスレットは、絶対に外れないから、あ、相手がやばい時は切れるけど、それ以外では、何をしても絶対切れないから」

「すげぇ」

「でしょ」

二人で騒いでいると、後ろで声がした。