2人で歩きながら、いつも通りくだらないはなしをたくさんした。

しばらく歩くと、市場についた。

陽気な音楽が流れ、人々はせわしなく動いている。

「ねぇ、レイトはぐれそうじゃない?もしはぐれたら、ちゃんとさがしてね?」

「おう。」

「探さなかったら、どうなるか覚えておきなさいよ?レイトが死ぬまで呪い続けるんだから。」

「はいはい。」

さらっと恐ろしいことを言われ、俺は少し戸惑ったが、テキトーな返事をした。

「レイト、早く行こ?」

「うん。まだ、時間はたっぷりあるんだから、急がなくても良くないか?」

「だめ!早く決めてその後、遊ぶの!」

「あー、はいはい、わかりました、急ぎます急ぎます。」

怖い顔でまた言われた...
まぁ、いっつもこんな感じだけど。

とりあえず、ちょっと歩いてすぐの雑貨屋に入った。

いい感じのがたくさんあると思ったのだが...

「リーナ。こんなのどう?」

俺は、色が違う星を一つずつ選んで見せたが。

「却下!!」

ガーン...

これで何回目だろうか。

さっきからずっと断られてる気がする。

そんなことを考えていると、視界の端で半分ずつハートが書かれていて、組み合わせれるパズルのストラップを見つけた。

これを、見せようと思った。

「リーナ、これはどう?」

すると、リーナはこっちに近づいてきてじっとストラップを見た。

「いいじゃん!これにしよ!あと色付きの糸を買ってブレスレットにしよ!」

「いいね!それ。」