ハッピーエンドじゃないけれど。

私は一番に華琳に話した。

星野くんが...好きってこと。

単純な理由だけど華琳は馬鹿にしなかった。

「ふぅん!いーじゃん!ダブルデートできるし♪」

「だ!で!そんなの、ダブルデートなんてできないよ!上手くいくとも限らないし!!」

「じゃあ上手くいったらしよーねー!」

華琳がそう言ってくれたことが何よりも嬉しかった。

私は、私は、好きになれる。

✱ ✱ ✱

-華琳side-

笑那が言った。


「私、星野くんが好き。多分前から気になってた。でも今日食堂で頭ポンポンってされて...ただそのときに好きって思った」


「ダブルデートしよーねー!」

笑顔で言うと、笑那はホッとしたように笑った。

その後笑那と別れて、私は1人泣いた。

家で泣くわけにもいかなくて1人公園のブランコに乗って泣いた。

「笑那...笑那、山下くん、笑那幸せになるよ。今から幸せになるよ、見守ってあげてね...!」

きっと見てるよ、今も心から願ってるよ。

山下くんは。ずっと。